映画『荒野の千鳥足』(1971)

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映画『荒野の千鳥足』(1971)ストーリー

辺境の小学校に単身赴任中の若き教師ジョンは、クリスマス休暇で恋人の待つシドニーへ帰る途中、とある田舎町に一泊することになる。しかし住民たちからの凄まじいおもてなしによるビール痛飲、狂乱のギャンブル、そして興奮のカンガルー狩りの底なし沼にはまったジョンは、そのまま街から抜け出せなくなるが…。

映画『荒野の千鳥足』(1971)の感想

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酒と博打と暴力と

荒野の千鳥足は、若い教師の主人公が偶然訪れた街とその人々により次第に我を忘れて、酒と博打と暴力に溺れてゆくバイオレンス映画です。

この映画の監督でカナダ人のテッド・コッチェフはこう述べている。
「酒と暴力により悪夢が生み出されていくんだ。オートラリア人にすれば当然と思っていることを外国人の視点から描いてみた」

パノラマで地平線の見渡せる荒野、中央を縦断するように一本のレールと小さな平屋の小学校。
僻地の小学校に赴任した新米教師のジョン・グラント。じりじりと熱い南半球のクリスマス、休暇を利用してシドニーへと向うジョン。理由は恋人に会うため。
途中、どこの都市からも離れ孤立した街、ブンダンヤバで宿を取ることに。
真夏の熱気で渇いたのどを潤すため、酒場に向うジョン。

挨拶もそこそこに、国産ビール「west end」を勧める酒場の人々。悪意ない人懐こさと押し付けがましい親切心。煩わしさを感じ始める都会派のジョン。彼の気持ちも意に介さず「ヤバに飲み水はないと」とばかりにひたすら酒を飲ませる。

ジョンは不満を抱いていた。新人を地方に飛ばす教育省と恋人に会えないことに。
「俺は政府の奴隷として働いてる……つまりは教師さ」
吐き捨てるように自嘲するジョン。

ステーキハウスの奥で、むさ苦しい男連中が博打に興じている。乱れ飛ぶ紙幣、熱気がこもった狭い室内。キップと呼ばれる木片にコインを乗せて、頭上高く投げる。表裏を賭けたシンプルな丁半。
ゲームが始まる。投げ手がキップにコインを乗せると騒がしかった場が静まり返る。「シュッ」と音を立て放たれるコイン。地面に落ちると再び騒がくしなり金のやり取りが始まる。それを冷めた目で眺めているジョンだが。

酒もまわってヤバの人間の世話焼きにも慣れ始めた頃、どこからか「やけに今日は表が多いな」
物は試しとばかりに場に足を踏み入れるジョンだったが……

ビールに博打に粗野な面々。そして行き着く先のバイオレンス。
理性を失い始めるジョン、ヤバ数少ない娯楽の一つカンガルー狩に誘われる。
真夜中の荒野、ライトに照らされたカンガルーの群れ。そして悪夢が始まる。
飲んで殺して喧嘩して。また飲んで殺すの繰り返し。

マーティン・スコセッシ監督にして「すさまじいほど不快な映画だ。私は言葉を失った」と言わしめるほど。

当時のオーストラリアを揶揄したような内容だが、映画としての完成度はとても高く、後にオーストラリアの映画産業にも影響を与えた本作品。
後半の極めて暴力的なシーンの是非はありますが、見ればきっと酔いつぶれたくなると思います。
異臭を放つ珍味のような秀作に75点です!

評価:75/100点

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